話せる言葉も増えて来て、親に言われる言葉もほぼわかっているよう。
そんな娘には最近怖いものが一つできました。
幼児の怖いものと言えば、”鬼”や”お化け”が定番だと思いますが、娘が今まで鬼やお化けを知る機会はありませんでした。
しかし、先日親戚から送られてきたお下がりの品の中から、こんなものが・・・
これがなんだかわかりますか?
NHKみんなのうたやアニメのキャラクターでその名も”おしりかじり虫”
おしりかじり虫18世(10歳)は、底抜けに明るく元気で歌と踊りが大好き。おしりかじり虫に上手におしりをかじられると、猫背の人は姿勢が良くなり、落ち込んでいる人は笑い出し、自信のない人は自信が湧いてくるなど、見違えるように元気になる。
そんなおしりかじり虫だが、失敗も数知れず・・・。
というキャラクター。
このぬいぐるみはパペットになっていて、こんな風に後ろから手を入れると、口をパクパクと開けたりと閉じたりできるようになっています。
我が家の2Fはいずれ子供部屋になる予定で、今はまだ子供も小さいため、日ごろ使わないものを置いておく場所になっていますが、たまたま夫が娘を連れて2Fで遊ばせていた時に見つけてしまったらしい。
怖がる娘をみて夫がつい面白がってこのぬいぐるみで追い回してしまったせいで、「おしりかじり虫はこわいもの」という認識が娘の中に記憶されたようで、それ以降決して2Fにはいきたがりません。
おしりかじり虫自体、決して子供を怖がらせるキャラクターではないと思うのだけど、娘には怖かったのでしょう。
それ以降、イヤイヤ期真っ只中の娘のしつけには効果てきめんで、おむつ替えを嫌がる時やいつまでも寝ようとしない時には「おしりかじり虫来ちゃうよ」と一言声をかけると、慌てておむつ替えの態勢になったり、布団に突っ伏して顔を隠すなどの行動をとります。
そして必ず、階段のある方向をちらっと見る。
その様子は子供らしくてかわいいし、私もイライラすることなくスムーズに作業ができてとても楽なのですが、それと同時にこのやり方でいいのか?という疑問も持つようになりました。
きっと同じように悩む親御さんは多いのでは?と思い、怖いものでしつけをするということについて調べて見た。
案の定、私と同じようにこれでいいのか?と疑問に思い、ネット上で質問している方や、それについての返答がたくさんあり、賛否両論でした。
反対意見としては
・子供の心に傷をつけてしまうのではないか。
・怖いものがトラウマになってもいいのか。
・育児の手抜きであり、怖いものにしつけをさせるのか。
・怖いもので脅してもそれは怖がっているだけで、何が悪いのかはりかいしていないのでは。
・子供を脅して言うことを聞かせるのは脅迫と同じではないのか。
・怖い思いをしたせいで夜泣きするようになる。
賛成意見としては
・小さいうちは言葉で説明してもわからないことも多いので、望ましくない行動をとらせないためにも怖い存在が必要。
・やりすぎは確かによくないが、親がイライラしっぱなしになるのだって子育ての環境にはよくないし、ほどほどに使うのはいいのでは。
・世の中には怖いものがあるというのは事実だし、それを知るのも悪い事ではない。
・たいていの子供はそうやって育ってきているのでは。
・小学生になる頃には”鬼がこわい”などと思わなくなるし、いつまでもトラウマになったりしない。
等々、ちょっと検索してみただけで多くの意見がありました。
特に、トラウマなるのでは、というところは私も強く共感でき、今現在娘は2Fに行くのをとても怖がっている状態。
いずれおしりかじり虫が怖くなくなる日は来るだろうけど、2F=怖いというトラウマは心の中に残るかもしれない。
いずれ、2Fの子供部屋で眠り、日常を過ごすことになるのに、その場所が怖い場所というトラウマが残ってしまっていいのだろうか?という心配があります。
私は自分自身、怖いものでしつけられて育ったかは覚えていません。
しかし、実際はどうだったのだろう?と思い、母に聞いてみたところ、小さいころはお化けが怖かったらしく、なかなか寝ようとしないときは「暗いお部屋に行くよ。暗いお部屋にはお化けがいるよ」と言われていたそうです。
その影響なのか、お化けや暗い場所を怖がってトイレに一人で行くことや、電気のついていない部屋には怖がって行かなかったそう。
もちろん、成長とともに、トイレに一人で行き、暗い部屋も自分で電気をつけて過ごせるようになったそうですが、子供の頃、暗い場所が異常に怖かったことを思い出しました。
賛否両論ある意見を見たり母の話の中で私が思ったこと。
基本的にしつけに怖いものを使うということに反対ではありません。
確かに小さいうちは多少のトラウマは残るかもしれないけど、世の中に怖いものがあるのは当たり前だし、私自身怖いものでしつけをされた経験はあるけど、話題になってみて初めて思い出す程度でほぼ記憶にも残っていない。
イライラと怒鳴ったりすることなく、スムーズに親が寝かしつけやおむつ替えを出来たなら別にいいのでは?と素直に思ったからです。
だって、おむつ替えのたびにお母さんが怖い顔で怒るとかね・・・
また別のトラウマができてしまいそうだし。
でも、あくまで最終手段として使い、むやみやたらには使わない。
叱るべきところはもちろん叱るけど、なんでも”おしりかじり虫来るよ”ではやっぱりいけない。
それこそ、なんでおしりかじり虫が来るのか娘がわかっていないのでは困る。
これからも”怖いものでしつける”ということには悩むかもしれないけど、今はこのやり方でもいいかな、というのが私の考えです。
今、娘はおしりかじり虫が怖いようですが・・・
むやみにこのぬいぐるみを見せるようなことはしません。
見せなくてももう娘の脳にはインプットされているし、より強い恐怖を植え付ける必要はないと思うから。
でも、処分するのはずっと先かな?
娘がもっと大きくなったら「このぬいぐるみ覚えてる?」と聞いてみたい。
きっと忘れてしまっているだろうけど、もしかしたら昔これが怖かったという話が聞けるかも!?
あと10数年は先の話かな(笑)
大きくなった娘とそんな思い出話をする日を楽しみに、今日もイヤイヤ期の娘と格闘中です。
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